電力系統のブログ

実際に現地に赴き,また公開されている情報を基に記事としています。不確かな情報には末尾に?を記しています。

室蘭バイオマス発電所

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発電所情報

位置北海道室蘭市港北町1-3-1
総敷地面積約4万平方メートル
発電事業者室蘭バイオマス発電合同会社
着工2017年8月1日
接続回線室蘭バイオマス線(至 本輪西変電所)
66kV 1回線

設備情報

発電方式汽力発電
ボイラ住友重機械工業
循環流動層(circulating fluidized bed : CFB)ボイラ
蒸気量 240t/h
タービン再熱式復水タービン
燃料木質バイオマス専焼
インドネシアなどから輸入したパームヤシ殻(palm kernel shell : PKS)を使用
出力74,900 kW
運転開始2020年5月予定

出典[1-4]
発電所西側の本輪西埠頭に,燃料の一時保管ヤード(約1万7千平方メートル)あり。発電所建屋から距離約800m。

コメント

室蘭バイオマス発電所東燃ゼネラル石油(現在のJXTGエネルギー)における電力事業の一環として建設された発電所である。 この発電所建設にあたり,2016年10月11日,東燃ゼネラル石油90 %,日揮10 %出資の室蘭バイオマス発電合同会社が設立された。 その後,2017年8月1日にJXTGエネルギーの遊休地(旧油曹所)であった本地にて着工した。

焼却灰の運搬には鉄道コンテナが用いられる模様で,UT18A-5035[5],5037[6],5038,5039,5040[7],5041[8]が確認されている。

出典

[1] 室蘭バイオマス発電所建設工事の着工について, JXTGエネルギー, 2019年12月閲覧, https://www.noe.jxtg-group.co.jp/newsrelease/2017/20170719_01_1150234.html
[2] 国内最大級 74,900kWバイオマス専焼発電所向けボイラ設備を受注, 住友重機械工業株式会社, 2019年12月閲覧, https://www.shi.co.jp/info/2016/6kgpsq0000002si0.html
[3] 工事進ちょく7割,室蘭バイオマス発電所の外装お目見え, 室蘭民報, 2019年12月閲覧, http://www.muromin.co.jp/murominn-web/back/2019/01/15/20190115m_01.html
[4] JXTG、室蘭バイオマス発電所の試運転始める, 日本経済新聞, 2019年12月閲覧, https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53690890T21C19A2L41000/
[5] JR貨物【E&S方式リニューアル開業式】~横浜羽沢駅送り込み~, 昭和の鉄道写真&平成からの再出撃, 2019年12月閲覧, https://ameblo.jp/tohchanne/entry-12551077406.html
[6] クッキー@鉄道アカウント(メイン) @5423K 2019年12月8日 午後4:48のつぶやき, Twitter, 2019年12月閲覧, https://twitter.com/5423K/status/1203582076726861824
[7] 箱記録館 @SENKO_RUNTEC 2019年12月26日 午後10:16のつぶやき, Twitter, 2019年12月閲覧, https://twitter.com/SENKO_RUNTEC/status/1210187540176572416
[8] 東北貨物線民 @UV54AFL 2019年12月21日 午後5:35のつぶやき, Twitter, 2019年12月閲覧, https://twitter.com/UV54AFL/status/1208304882584653824

履歴

2019年12月作成

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